米粉は片栗粉の代わりになる?|用途別の使い分けと失敗しない代用テクニック

「片栗粉を切らしちゃった……米粉で代用できるのかな?」そんな疑問、一度は頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。結論から言うと、米粉は片栗粉の代わりとして多くの料理に使えます。ただし、用途によっては仕上がりに違いが出るため、ちょっとしたコツを知っておくと失敗を防げます。

米粉はグルテンフリーの食材なので、小麦アレルギーやグルテンフリー生活を実践しているご家庭にとっては、片栗粉と合わせて常備しておくと料理の幅がぐんと広がります。この記事では、とろみ付け・揚げ物・つなぎなど用途別に「米粉が片栗粉の代わりになるかどうか」を具体的に解説します。

この記事でわかること:

  • 米粉と片栗粉の成分・性質の違い
  • 用途別(とろみ・揚げ物・つなぎ)の代用方法と分量の目安
  • 失敗しやすいパターンと対処法
  • スーパーで買えるおすすめの米粉商品

※本記事は食品選びの参考情報としてまとめています。アレルギーの程度には個人差がありますので、気になる場合は主治医にご相談ください。

目次

米粉は片栗粉の代わりに使える?知っておきたい原料と性質の違い

そもそも米粉と片栗粉は、原料も性質もまったく異なる粉です。代用するときに「何が同じで、何が違うのか」を押さえておくと、料理の仕上がりで「思っていたのと違う……」というガッカリを防げます。

米粉と片栗粉、原料と成分はどう違う?

米粉はうるち米やもち米を細かく砕いた粉で、主成分はでんぷんとたんぱく質です。一方、片栗粉は現在ほとんどがじゃがいもでんぷんから作られており、成分はほぼ100%でんぷんです。この「でんぷん純度の違い」が、とろみの強さや食感の差を生みます。米粉にはたんぱく質が約6〜7%含まれるため、加熱したときの粘りや透明感が片栗粉とは異なります。

どちらもグルテンフリーの食材です。小麦粉の代用を探しているなら、米粉も片栗粉もアレルギー対応の選択肢になります。ラベルの原材料名欄で「米」「馬鈴薯でんぷん」と記載されていれば、小麦は含まれていません。ただし、製造ラインの共有(コンタミネーション)については商品ごとに確認が必要です。

グルテンフリー生活で米粉を片栗粉の代わりに選ぶメリット

米粉を片栗粉の代わりに使う最大のメリットは「1つの粉で多用途に使える」ことです。片栗粉はとろみ付けや揚げ衣には向きますが、パンやケーキは作れません。米粉なら、とろみ付けから揚げ物、さらにはお菓子作りやパン焼きまで幅広く対応できます。

グルテンフリー生活では使える粉の種類が限られるため、米粉を常備しておけば「片栗粉がない!」というときにもサッと代用できます。波里や共立食品など、大手メーカーからグルテンフリー認証付きの米粉が出ているので、コンタミが気になる方でも安心して選べます。

片栗粉の代わりに米粉を使うときの基本の考え方

代用の基本ルールはシンプルです。「片栗粉と同じ量からスタートし、仕上がりを見ながら少しずつ足す」。米粉は片栗粉よりもとろみが穏やかなので、同量だとゆるく感じることがあります。目安として片栗粉の1.2〜1.5倍量を使うと、近い仕上がりになるケースが多いです。

揚げ物の場合は逆に、同量でOKです。米粉の粒子は片栗粉より細かいため、薄く均一に衣がつき、カラッと軽い仕上がりになります。用途ごとの詳しい分量はこの後のH2で解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

📌 この章のポイント

米粉と片栗粉はどちらもグルテンフリーだが、でんぷん純度が違うため仕上がりに差が出る。とろみ付けは1.2〜1.5倍量、揚げ物は同量が目安。米粉1つあれば料理からお菓子まで幅広く代用できるのが強み。

【とろみ付け】米粉を片栗粉の代わりにするときの分量と仕上がりの違い

あんかけやスープのとろみ付けは、片栗粉の出番が最も多い場面です。ここでは米粉を片栗粉の代わりにとろみ付けに使う方法を、分量・手順・仕上がりの違いまで具体的に紹介します。

水溶き米粉の作り方と片栗粉との分量比較

片栗粉でとろみを付けるときは「片栗粉:水=1:1」で水溶きしますよね。米粉を代わりに使う場合は「米粉:水=1:1〜1.5:1」で溶くのがおすすめです。米粉はダマになりにくいという嬉しい特徴があるので、片栗粉よりも扱いやすいと感じる方も多いです。

溶いた米粉を鍋に加えるときは、火を弱めてから少しずつ回し入れるのがコツ。片栗粉のように一気にドロッと固まることが少ないので、初心者でも失敗しにくいです。ただし、とろみが付くまで片栗粉より少し時間がかかるため、焦らずしっかり加熱しましょう。

仕上がりの違い|透明感と持続力はどう変わる?

片栗粉で付けたとろみは透明感のあるツヤッとした仕上がりになりますが、米粉を使った場合はやや白っぽく、マットな仕上がりになります。中華あんかけの「透き通ったあん」を再現したい場合は、正直なところ片栗粉のほうが向いています。

一方で、米粉のとろみには「冷めても持続しやすい」というメリットがあります。片栗粉のとろみは時間が経つとシャバシャバに戻ってしまうことがありますが、米粉はでんぷんだけでなくたんぱく質も含むため、とろみが比較的安定します。お弁当のおかずや作り置きには、米粉のほうが実用的です。

とろみ付けで米粉が向く料理・向かない料理

米粉のとろみが向くのは、シチュー、クリーム煮、カレーのとろみ足し、和風あんかけ(白っぽくても気にならない料理)です。逆に、中華風のガラスのように透明なあんかけや、フルーツソースのように見た目の透明感が重要な料理は、片栗粉のほうがきれいに仕上がります。

グルテンフリー生活で片栗粉を切らしたときは、和食系の煮物やスープなら米粉で十分代用できます。「波里 お米の粉」や「共立食品 米の粉」は粒子が細かく溶けやすいので、とろみ付けにも使いやすいです。購入時はパッケージの「用途」欄に「料理用」と書かれた製品を選びましょう。

比較項目 片栗粉 米粉
とろみの強さ 強い やや穏やか
透明感 透明でツヤがある 白っぽくマット
冷めた後の持続力 戻りやすい 持続しやすい
ダマのなりやすさ なりやすい なりにくい
代用時の目安量 基準(1倍) 1.2〜1.5倍

【揚げ物】片栗粉の代わりに米粉で揚げたらサクサク感は出る?

唐揚げや竜田揚げに片栗粉を使うご家庭は多いですよね。実は、米粉を片栗粉の代わりに使った揚げ物は「冷めてもサクサク」という嬉しい特徴があり、グルテンフリー生活をしている方にもしていない方にもおすすめです。

米粉唐揚げが「冷めてもサクサク」になる理由

米粉の粒子は片栗粉よりも細かいため、食材に薄く均一にまとわりつきます。この薄い衣が揚げたときにパリッと仕上がり、油の吸収量も少なくなります。片栗粉で揚げたときのゴリッとした厚めの衣とは違い、軽やかな食感になるのが特徴です。

さらに、米粉の衣は時間が経っても油でベタつきにくいという性質があります。お弁当に唐揚げを入れる方にとっては大きなメリットです。片栗粉の唐揚げはお弁当箱の中でしっとりしがちですが、米粉ならカリッとした食感が残ります。「波里 お米の粉(薄力粉タイプ)」や「みたけ食品 米粉パウダー」は粒子が細かく、揚げ物に適しています。

片栗粉の代わりに米粉で揚げるときのコツ3つ

コツ①は「米粉をまぶす前に食材の水分をしっかり拭くこと」。米粉は片栗粉よりも吸水力が低いため、水分が多いとベチャッとした衣になります。キッチンペーパーで鶏肉や魚の表面を押さえてから粉をまぶしましょう。

コツ②は「粉をまぶしたら即揚げ」。時間を置くと米粉が水分を吸って重たくなり、カラッと仕上がりません。下味を付けた食材に粉をまぶしたら、30秒以内に油に入れるのが理想です。

コツ③は「油の温度を170〜180℃にキープ」。米粉は焦げやすい性質があるため、片栗粉のときよりもやや低めの温度で、じっくり揚げるのがポイント。温度計がなければ、菜箸を油に入れて細かい泡が出る程度が目安です。

竜田揚げ・天ぷら・フライ|米粉が片栗粉の代わりになる揚げ物一覧

竜田揚げは片栗粉の代わりに米粉を使っても美味しく仕上がります。むしろ、米粉のほうが衣が薄くつくので、魚の竜田揚げなど素材の味を活かしたいときに向いています。天ぷらも米粉で作ると軽い衣になりますが、片栗粉と米粉を半々に混ぜると、よりカリッとした食感が出ます。

フライ(パン粉を付けるタイプ)の場合、「小麦粉→卵→パン粉」の工程の「小麦粉」部分を米粉に置き換えればOKです。パン粉もグルテンフリーパン粉(「みたけ食品 グルテンフリーパン粉」など)を使えば、完全にグルテンフリーのフライが完成します。注意点として、市販のパン粉は小麦由来が大半なので、必ずパッケージの原材料名を確認してください。

⚠️ 確認しておきたいこと

市販の天ぷら粉や唐揚げ粉には小麦粉が含まれていることがほとんどです。「片栗粉の代わりに米粉を使おう」と意識していても、市販ミックス粉をうっかり使ってしまうと小麦を摂取してしまいます。必ず原材料名欄を確認しましょう。

【つなぎ・お菓子作り】米粉が片栗粉の代わりになるケースとならないケース

ハンバーグや肉団子のつなぎ、お菓子のもちもち食感づくりにも片栗粉は活躍しますよね。ここでは、つなぎやお菓子作りで米粉を片栗粉の代わりに使えるかどうか、用途別に解説します。

ハンバーグ・肉団子のつなぎは米粉で代用できる?

結論から言うと、ハンバーグや肉団子のつなぎとして米粉は使えます。片栗粉をつなぎに使う理由は「加熱時にでんぷんが糊化して食材をまとめる」ためですが、米粉にもでんぷんが豊富に含まれるので、同じ役割を果たせます。

分量は片栗粉と同量でOKです。ただし、片栗粉ほどの「もっちり感」は出にくいので、もっちり食感を重視するなら米粉にすりおろした長芋を加えると近い仕上がりになります。「共立食品 米の粉」は料理全般に使えるタイプで、つなぎ用途にも適しています。注意点として、製品によっては「製菓用」と「料理用」で粒度が異なるため、つなぎには「料理用(粒子がやや粗め)」を選ぶのがコツです。

わらび餅・大福づくり|片栗粉の代わりに米粉を使うとどうなる?

わらび餅風のお菓子を片栗粉で作る方は多いですが、米粉で代用すると食感がかなり変わります。片栗粉で作るとプルプルとした弾力が出ますが、米粉だともったりした食感になり、わらび餅らしさは薄れます。わらび餅に関しては、片栗粉のほうが向いています。

一方、大福の「打ち粉」としてなら米粉は片栗粉の代わりに使えます。白玉粉で作った大福の表面にまぶす粉として、米粉はサラッとしていてくっつきにくいのが利点です。「みたけ食品 米粉パウダー」は粒子が細かいので打ち粉にも使いやすいです。コンタミが気になる方は、パッケージに「小麦を含む製品と同じラインで製造」の記載がないか確認しましょう。

クッキー・マフィンなど焼き菓子の場合

焼き菓子で片栗粉を使うレシピ(サクサク感を出すために少量加えるケース)は、米粉で代用可能です。米粉はグルテンを含まないため、小麦粉のように混ぜすぎて生地が固くなる心配がありません。むしろ、米粉のほうがホロホロとした軽い食感のクッキーが作れます。

ただし、片栗粉の代わりに米粉を使うときは、生地の水分量を5〜10%減らすのがポイントです。米粉は吸水率が小麦粉や片栗粉と異なるため、レシピ通りの水分量だと生地がゆるくなることがあります。「熊本県産 九州パンケーキミックス(小麦不使用タイプ)」は米粉ベースのミックス粉で、お菓子作り初心者にも扱いやすい製品です。原材料は米粉・砂糖・食塩のみで、小麦フリーです。

✅ 米粉で代用OK

  • ハンバーグ・肉団子のつなぎ
  • クッキー・マフィンの生地
  • 大福の打ち粉
❌ 片栗粉のほうが向く

  • わらび餅(プルプル食感が出ない)
  • 透明なあんかけソース
  • チヂミのモチモチ感

米粉を片栗粉の代わりに使って失敗しやすい3つのパターン

米粉は片栗粉の代わりとして優秀ですが、知らずに使うと「あれ、うまくいかない……」と感じる場面もあります。よくある失敗パターンを知っておけば、同じ失敗を避けられます。

失敗パターン①|とろみが付かずシャバシャバになる

最も多い失敗がこれです。片栗粉と同じ量の米粉を入れたのに、とろみがほとんど付かないケース。原因は明確で、米粉のでんぷん純度が片栗粉より低いためです。片栗粉はほぼ100%でんぷんですが、米粉は約75〜80%。残りはたんぱく質や脂質です。

対策はシンプルで、米粉の量を片栗粉の1.2〜1.5倍に増やすこと。たとえば片栗粉大さじ1のレシピなら、米粉は大さじ1と小さじ1程度に増やしましょう。また、加熱時間も少し長めにとると、しっかりとろみが出ます。「グリコ こめの香」は料理用に作られた米粉で、粒子が均一なのでとろみ付けにも使いやすいです。

失敗パターン②|揚げ物の衣が焦げてしまう

米粉は片栗粉に比べて糖質の構成が異なり、高温で焦げやすい傾向があります。片栗粉と同じ感覚で180〜190℃の高温で揚げると、表面だけ黒くなって中は生焼け……という失敗につながります。

対策は油の温度を170〜175℃に下げ、揚げ時間をやや長めにとること。二度揚げする場合は、一度目を160℃で3分、二度目を180℃で1分が目安です。「波里 お米の粉(薄力粉タイプ)」のパッケージにも「片栗粉より低めの温度で揚げてください」と記載があるので、使用前にパッケージの注意書きも読んでおくと安心です。

失敗パターン③|米粉を入れすぎて粉っぽい味になる

実は意外と知られていないのが、米粉を大量に入れると「粉っぽい味」がすることです。片栗粉は無味無臭に近いですが、米粉には米の風味があります。少量なら気にならない程度ですが、とろみが足りないからと大量に追加すると、料理にお米っぽい味が移ってしまいます。

対策は、一度に大量に入れず少しずつ加えること。とろみの場合、大さじ半分ずつ追加して、加熱しながら様子を見ましょう。それでも足りない場合は、米粉をさらに足すのではなく、煮詰めて水分を飛ばすのも手です。どうしても強いとろみが必要な料理は、米粉だけで無理に代用せず、タピオカ粉やくず粉を併用するのも選択肢の一つです。

🏷️ ラベルで確認すべき表示

【米粉を購入する際のチェックポイント】
・原材料名欄に「米」のみ記載されているか
・「小麦を含む製品と同じラインで製造」の有無
・用途表記(料理用 / 製菓用 / パン用)が自分の目的に合っているか
・「グルテンフリー認証」マーク(ノングルテン米粉認証)の有無

スーパーで買える!片栗粉の代わりにおすすめの米粉商品5選

「米粉で片栗粉の代わりができるのはわかったけど、どの米粉を買えばいいの?」という方のために、スーパーやネットで手軽に買えるおすすめ商品を紹介します。

波里「お米の粉(薄力粉タイプ)」|料理にもお菓子にも万能

片栗粉の代わりに使う米粉としてまず試してほしいのが、波里の「お米の粉」です。国産米100%で、グルテンフリー表示あり。粒子が細かく溶けやすいので、とろみ付けにも揚げ物にも使えるオールマイティな1品です。

スーパーでは製菓コーナーや粉物コーナーに置かれていることが多く、価格は1kgで500〜600円前後。コスパも良好です。パッケージには「薄力粉タイプ」と明記されており、片栗粉の代わりだけでなく小麦粉の代わりとしても使えます。注意点として、同メーカーから「パン用」タイプも出ていますが、パン用はグルテン添加の場合があるので、必ず「薄力粉タイプ」を選びましょう。

共立食品「米の粉」|老舗メーカーの安心感

共立食品は製菓材料の老舗メーカー。「米の粉」は国産うるち米100%で、原材料は「米(国産)」のみとシンプルです。小麦・卵・乳のアレルギー特定原材料は不使用で、コンタミ情報もパッケージに記載があります。

粒子は中程度で、揚げ物にするとやや厚めの衣がつき、ザクッとした食感が楽しめます。片栗粉の代わりとしては「やや粗め」なので、とろみ付けよりも揚げ物やお菓子向き。280gで300円前後と買いやすい価格です。スーパーの製菓材料コーナーで見つかります。

みたけ食品「米粉パウダー」と価格帯別おすすめ3選

みたけ食品の「米粉パウダー」は、石臼挽きで超微粒子なのが特徴。溶けやすさではトップクラスで、とろみ付けに使うと粉っぽさがほとんど出ません。300gで350円前後。

価格帯別に整理すると以下のとおりです。

商品名 価格帯(税込目安) グルテンフリー 向いている用途
波里 お米の粉(薄力粉タイプ) 500〜600円/1kg とろみ・揚げ物・お菓子全般
共立食品 米の粉 300円前後/280g 揚げ物・お菓子
みたけ食品 米粉パウダー 350円前後/300g とろみ・打ち粉・製菓
グリコ こめの香(薄力粉タイプ) 400円前後/300g 料理全般
熊本製粉 グルテンフリー米粉 500円前後/300g ○(ノングルテン認証) 全用途(コンタミ配慮◎)

※グルテンフリー大図鑑調べ(2026年4月時点)。価格は店舗やネットショップにより異なります。

シーン別で使い分け!片栗粉の代わりに米粉を活用するグルテンフリーレシピ

ここでは、毎日の食事で「片栗粉の代わりに米粉」を活用できるレシピアイデアを生活シーン別に紹介します。忙しい平日のご飯からお弁当、おやつまで、米粉があれば幅広くカバーできます。

【平日夕食】鶏もも肉の米粉唐揚げ|下味冷凍でラクラク

鶏もも肉を一口大に切り、しょうゆ・おろしにんにく・おろししょうが・酒で下味を付けます。ここまでをジッパー袋に入れて冷凍しておけば、当日は解凍して米粉をまぶすだけ。片栗粉の代わりに米粉を使うことで衣が薄く付き、油も少なめで済みます。

ポイントは下味に片栗粉を混ぜないこと。片栗粉入りのタレで冷凍すると解凍時にベタつきますが、米粉は揚げる直前にまぶすのでその心配がありません。しょうゆは「イチビキ 小麦を使わない丸大豆しょうゆ」などグルテンフリータイプを選ぶと安心です。一般的な醤油は製造過程で小麦を使いますが、最終製品にはグルテンはほぼ残らないとされています。気になる方はグルテンフリー表示のある醤油を選びましょう。

【お弁当】米粉で作る野菜のかき揚げ|冷めてもカリッ

玉ねぎ、にんじん、ごぼうを細切りにし、米粉大さじ3と水大さじ2で衣を作ります。片栗粉の代わりに米粉を使ったかき揚げは、冷めてもベタつかずお弁当向き。170℃の油で3〜4分揚げればOKです。

隠れグルテンに注意したいのが天つゆです。市販の天つゆ・めんつゆは小麦由来の醤油が使われていることが多いです。グルテンフリー生活をしている方は、塩と柚子胡椒でシンプルに食べるか、「キッコーマン いつでも新鮮 グルテンフリーしょうゆ」を使っためんつゆを自作するのも手です。

【おやつ】米粉のもちもちポンデケージョ|子どもと一緒に

米粉100g、白玉粉50g、粉チーズ30g、牛乳80ml、卵1個、塩少々を混ぜて丸め、180℃のオーブンで15〜18分焼くだけ。片栗粉を使うレシピもありますが、米粉で代用すると外はカリッ・中はもちもちの食感が楽しめます。

白玉粉(もち米由来)と米粉(うるち米由来)の組み合わせがもちもち食感のカギです。粉チーズはグルテンフリーですが、製品によっては「セルロース」が添加されており、まれに小麦由来の場合があるため、原材料名を確認しましょう。「雪印メグミルク 粉チーズ」は原材料がナチュラルチーズとセルロース(非小麦由来)で安心です。

💡 おすすめの代替品

イチビキ 小麦を使わない丸大豆しょうゆ:グルテンフリー醤油の定番。揚げ物の下味に安心して使える
キッコーマン いつでも新鮮 グルテンフリーしょうゆ:密封ボトルで酸化しにくく、少量使いにも便利
みたけ食品 グルテンフリーパン粉:米粉パンから作ったパン粉。フライ衣をグルテンフリーにできる

片栗粉の代わりに米粉を使うときの外食・お出かけ時の注意点

自宅では米粉を片栗粉の代わりに使えますが、外食や旅行ではそうもいきません。ここでは、外出先でグルテンフリーを意識するときのポイントをまとめます。

外食で「片栗粉使用」と言われたら安心?意外な落とし穴

飲食店で「うちの唐揚げは片栗粉だけで作っていますよ」と言われると安心しがちですが、片栗粉だけでは完結しないケースがあります。下味に使う醤油が小麦由来だったり、揚げ油が小麦食材と共用だったりすることがあるのです。

外食時にコンタミ(交差接触)を避けたい場合は、「専用のフライヤーで揚げていますか?」「下味の調味料に小麦は含まれていますか?」と具体的に質問するのがおすすめです。「小麦アレルギーなのですが」と伝えると、お店側も対応しやすくなります。最近はアレルギー対応メニューを用意している飲食店も増えてきたので、事前にお店のWebサイトで確認するのも良い方法です。

コンビニ・スーパーの惣菜で片栗粉使用品を見分けるコツ

コンビニやスーパーのお惣菜は、原材料名が表示されているので確認しやすいです。唐揚げやコロッケの原材料名に「でん粉」「でんぷん」と記載があれば、多くの場合は馬鈴薯でんぷん(=片栗粉と同等)で、小麦は含まれていません。

ただし、「でん粉」の後に「(小麦を含む)」と記載がある場合は小麦由来のでんぷんが使われています。また、惣菜の揚げ物には衣に小麦粉が使われていることが大半なので、「片栗粉だけ」の惣菜を見つけるのは意外と難しいのが現状です。グルテンフリー惣菜を扱うスーパー(成城石井、ナチュラルハウスなど)を覚えておくと便利です。

旅行先でのグルテンフリー対策|米粉を持参するという選択

旅行先でグルテンフリー食材が手に入りにくい場合、小分けにした米粉を持参するという方法があります。ジッパー付き袋に100gずつ小分けにしておけば、宿泊先のキッチンで簡単な料理ができます。片栗粉の代わりとして、スープのとろみ付けや食材のまぶし粉として使えます。

海外旅行の場合は「Gluten Free」「Rice Flour」というキーワードで現地のスーパーを探すのもおすすめです。米粉は東南アジアでは「ベトナムの生春巻き」「タイのカノムクロック」など日常的に使われている食材なので、アジア圏では比較的手に入りやすいです。国内旅行なら、道の駅で地元産の米粉が販売されていることも多いので、お土産にもなります。

🔍 要チェック(製品により異なる)

  • コンビニの唐揚げ:衣に小麦粉が使われていることが多い。原材料名を必ず確認
  • スーパーのお惣菜天ぷら:天ぷら粉はほぼ小麦粉ベース。グルテンフリーの天ぷらはほぼない
  • 外食チェーンのフライ:揚げ油の共用が一般的。コンタミリスクあり

まとめ|米粉は片栗粉の代わりとして十分に活躍できる心強い味方

米粉は片栗粉の代わりとして、多くの料理で十分に活躍してくれる頼もしい食材です。とろみ付けでは分量を少し増やすコツが必要ですが、揚げ物では「冷めてもサクサク」という片栗粉にはないメリットがあります。つなぎやお菓子作りにも使えるため、米粉1袋をキッチンに常備しておけば、片栗粉がないときも焦る必要はありません。

グルテンフリー生活をしている方にとって、米粉は「小麦粉の代用」だけでなく「片栗粉の代用」としても活躍するので、まさに一石二鳥の食材です。最初は使い慣れた料理(唐揚げやとろみスープなど)から試して、少しずつレパートリーを広げていくのがおすすめです。

この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • 米粉と片栗粉はどちらもグルテンフリーだが、でんぷん純度が違うため仕上がりに差が出る
  • とろみ付けには片栗粉の1.2〜1.5倍量の米粉を使い、加熱時間を長めにとる
  • 揚げ物は米粉のほうが「冷めてもサクサク」で、お弁当にも向いている
  • 油の温度は170〜175℃とやや低めに設定し、焦げを防ぐ
  • つなぎには同量で代用OK。わらび餅など「プルプル食感」が必要な料理は片栗粉のほうが向く
  • 購入時は「料理用」「薄力粉タイプ」を選び、コンタミ表示を確認する
  • 外食時は「片栗粉使用」でも下味の調味料や揚げ油の共用に注意する

まずは今日の夕食で、いつもの唐揚げを米粉で作ってみてください。片栗粉とは一味違うカリッと軽い食感に、きっと驚くはずです。

完璧な代用を目指さなくて大丈夫。
「米粉でもいけるんだ!」という発見を楽しみながら、
少しずつ自分のキッチンに合う使い方を見つけていきましょう。

【免責事項】
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。
※原材料や製造ラインの状況は商品ごとに異なり、変更される場合もあります。
※アレルギーの程度には個人差がありますので、必ずご自身で最新の成分表示を確認するか、主治医にご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社てまひま
・飲食店経営
・グルテンフリー事業

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