「米粉で蒸しパンを作りたいけど、ふわふわに膨らむかな?」「レシピ通りに作ったのにべちゃべちゃになってしまった…」そんな経験はありませんか?米粉の蒸しパンは、グルテンフリーで小麦アレルギーの方でも安心して食べられる人気のおやつです。
結論から言うと、米粉でもふわふわの蒸しパンは作れます。しかもコツさえ押さえれば、電子レンジで3分、蒸し器でも10分程度で完成する手軽さが魅力です。この記事では、米粉蒸しパンをふわふわに仕上げるコツから、失敗の原因と対策、アレンジレシピまで詳しく解説します。
- 米粉蒸しパンの基本と小麦蒸しパンとの違い
- ふわふわに仕上げるための4つのコツ
- 失敗する原因(べちゃべちゃ・固い)と対策
- 電子レンジ・蒸し器両方の作り方
- 卵なし・乳製品なしのアレルギー対応レシピ
米粉の蒸しパンとは?グルテンフリーおやつの基本

まず最初に、米粉蒸しパンの特徴と魅力について解説します。小麦粉で作る蒸しパンとの違いを知ることで、米粉蒸しパン作りのコツがわかりやすくなります。
米粉蒸しパンの特徴
米粉で作る蒸しパンは、小麦粉で作るものとは異なる独特の魅力があります。
- もちもち食感:お米由来のでんぷんがもたらす、しっとりもちもちの食感
- ほのかな甘み:米粉特有のやさしい甘みが感じられる
- グルテンフリー:小麦アレルギーの方でも安心して食べられる
- 消化が良い:お米由来なので消化しやすいと言われている
- 腹持ちが良い:でんぷん質でしっかり満足感がある
小麦粉蒸しパンとの違い
米粉蒸しパンと小麦粉蒸しパンの違いを表にまとめました。
| 比較項目 | 米粉蒸しパン | 小麦粉蒸しパン |
|---|---|---|
| 食感 | もちもち、しっとり | ふんわり、軽い |
| 味わい | お米の甘み | あっさり |
| グルテン | 含まない | 含む |
| 混ぜ方 | しっかり混ぜてOK | 混ぜすぎ注意 |
| 作業のしやすさ | ダマになりにくい | ふるいが必要 |
米粉蒸しパンがおすすめな人
米粉蒸しパンは、以下のような方に特におすすめです。
- 小麦アレルギーやグルテン不耐症の方
- お子さんのおやつに安心できるものを作りたい方
- もちもち食感が好きな方
- 手軽にグルテンフリーのおやつを楽しみたい方
- 消化に優しいおやつを探している方
蒸しパンとパンの違い
蒸しパンは「パン」と名前がついていますが、イーストを使って発酵させる一般的なパンとは作り方が異なります。蒸しパンはベーキングパウダーで膨らませ、蒸して作るので、発酵時間が不要で手軽に作れます。
- 発酵不要で時短
- ベーキングパウダーで膨らませる
- 蒸す・電子レンジで加熱
- しっとりもちもちの食感
米粉蒸しパンの歴史
蒸しパンは昔から日本で親しまれてきた伝統的なおやつです。米粉を使った蒸しパンも、お米の国・日本ならではの発想と言えます。近年のグルテンフリーブームにより、米粉蒸しパンの人気はさらに高まっています。
米粉蒸しパンをふわふわに仕上げる4つのコツ

米粉蒸しパンを成功させるには、いくつかのコツがあります。このコツを押さえれば、失敗知らずのふわふわ蒸しパンが作れます。
コツ1:生地を作ったらすぐに加熱する
米粉蒸しパンの最も重要なポイントは、生地を作ったらすぐに加熱することです。理想は混ぜてから1分以内に蒸し始めることです。
ベーキングパウダーは水分と混ざると、すぐにガスを発生させます。生地を放置していると、このガスが抜けていき、膨らむ力が弱くなってしまいます。また、米粉は水分を吸収しやすいため、放置すると生地が重たくなり、膨らみにくくなります。
生地を作る前に、蒸し器のお湯を沸かしておく、または電子レンジの準備を済ませておきましょう。生地が完成したら、すぐに加熱できる状態にしておくことが成功の秘訣です。
コツ2:沸騰したお湯で強火で蒸す
蒸し器を使う場合は、しっかり沸騰したお湯で、強火で蒸すことが大切です。弱火だとベーキングパウダーの力を最大限に引き出せず、膨らみが悪くなります。
最初から高温で蒸すことで、生地の温度がすぐに上がり、ベーキングパウダーが一気にガスを発生させ、ふわっと膨らみます。
・お湯は必ず沸騰させてから:湯気がしっかり出ている状態で蒸す
・強火〜中強火をキープ:弱火にしない
・蒸し時間の目安:小さいカップなら8〜10分、大きい型なら15〜20分
・途中で蓋を開けない:温度が下がり、膨らみが悪くなる
コツ3:水滴が生地に落ちないようにする
蒸し器の蓋についた水滴が生地に落ちると、蒸しパンがべちゃべちゃになってしまいます。これを防ぐために、以下の対策をしましょう。
- 蓋に布巾を巻く:蓋の内側に布巾を巻いて、水滴が落ちるのを防ぐ
- 蓋を傾けて外す:蒸し終わったら、水滴が落ちないように蓋を傾けて外す
- 電子レンジで作る:水滴の心配がない電子レンジ調理もおすすめ
コツ4:適切な米粉を選ぶ
米粉は商品によって吸水率が異なります。蒸しパン作りには、製菓用の米粉または蒸しパン向けと表示されている米粉がおすすめです。
吸水率が高すぎる米粉を使うと、生地が重くなり、もちもちしすぎた仕上がりになることがあります。反対に、吸水率が低い米粉は軽い食感に仕上がります。
- 製菓用米粉
- 共立食品「米の粉」
- 波里「お米の粉」
- ミズホチカラ
- 上新粉(粒子が粗い)
- だんご粉(もち米配合)
- 料理用米粉(とろみ付け用)
米粉蒸しパンが失敗する原因と対策
「レシピ通りに作ったのに失敗した…」という方のために、よくある失敗の原因と対策を詳しく解説します。
失敗1:べちゃべちゃになる
蒸しパンがべちゃべちゃになる原因は主に3つあります。
- 蓋から水滴が落ちた:蓋に布巾を巻いて対策
- 生焼け:蒸し時間を延長する、火力を上げる
- 水分量が多すぎる:レシピの水分量を守る
失敗2:固くなる・膨らまない
蒸しパンが固くなる、または膨らまない原因と対策です。
- ベーキングパウダーが古い:新しいものに交換する
- 生地を放置した:作ったらすぐに蒸す
- 火力が弱い:強火で蒸す
- オイルを入れていない:少量のオイルを加える
- ベーキングパウダーの量が少ない:レシピ通りの量を使用
【一般的な配合】
米粉100gに対して、ベーキングパウダー4〜5g(小さじ1程度)が目安です。アルミフリーのベーキングパウダーがおすすめです。
失敗3:もちもちしすぎる・餅のようになる
米粉蒸しパンが餅のようになってしまう原因は、以下が考えられます。
- 米粉の種類が合っていない:だんご粉や上新粉を使っている
- 水分量が多すぎる:レシピより水分を減らす
- 混ぜすぎた:必要以上に混ぜている(ただし米粉は混ぜてOK)
- 生地を放置した:米粉が沈殿して重くなった
失敗4:表面が割れる
蒸しパンの表面がきれいに割れるのは、実は成功のサインでもあります。しかし、あまりにも大きく割れてしまう場合は、以下の原因が考えられます。
- 火力が強すぎる:中強火に調整する
- 生地の量が多い:型の6〜7分目に抑える
失敗した蒸しパンの活用法
失敗してしまった蒸しパンも、工夫次第で美味しく食べられます。
・フレンチトースト風:卵液に浸してフライパンで焼く
・ラスク:薄切りにしてオーブンでカリカリに焼く
・クラム:砕いてパン粉代わりに使う
・トライフル:角切りにしてフルーツやクリームと層にする
基本の米粉蒸しパンレシピ(蒸し器・電子レンジ両対応)
ここからは、実際に米粉蒸しパンを作るレシピを紹介します。蒸し器と電子レンジ、両方の作り方を解説します。
基本の材料(カップ4個分)
- 米粉:100g
- ベーキングパウダー:5g(小さじ1)
- 砂糖:30g(お好みで調整)
- 豆乳または牛乳:100g
- 卵:1個(約50g)
- 米油またはサラダ油:15g
作り方(蒸し器の場合)
【準備】
- 蒸し器のお湯を沸かしておく(湯気がしっかり出る状態に)
- カップ(ココット型やシリコンカップ)を用意する
- 材料をすべて計量しておく
【Step 1】粉類を混ぜる
ボウルに米粉、ベーキングパウダー、砂糖を入れ、泡立て器でよく混ぜます。ダマをなくすように、しっかり混ぜましょう。
【Step 2】液体を加える
別のボウルに豆乳(または牛乳)、卵、油を入れて混ぜ、粉類のボウルに加えます。
【Step 3】生地を混ぜる
泡立て器またはゴムベラで、ダマがなくなるまでしっかり混ぜます。米粉はグルテンがないので、混ぜすぎを心配する必要はありません。1分ほど混ぜて、なめらかな生地にします。
【Step 4】型に流し込む
カップに生地を6〜7分目まで流し込みます。入れすぎると膨らんだときにあふれるので注意。
【Step 5】蒸す
ここがポイント!生地を作ったらすぐに蒸し器へ。蓋に布巾を巻いて(水滴対策)、強火で8〜10分蒸します。竹串を刺して、生地がついてこなければ完成です。
作り方(電子レンジの場合)
電子レンジで作る場合は、蒸し器よりも簡単で時短になります。
【Step 1〜4】蒸し器の場合と同じ
生地を作り、耐熱容器またはシリコンカップに流し込みます。
【Step 5】電子レンジで加熱
ふんわりとラップをかけて(密閉しない)、600Wで1分30秒〜2分加熱します。加熱時間は様子を見ながら調整してください。10秒ずつ追加加熱して、生地に火が通るまで加熱します。
電子レンジで加熱しすぎると、蒸しパンが固くなります。最初は短めの時間で加熱し、様子を見ながら追加加熱するのがコツです。また、加熱後すぐに取り出さず、30秒ほど庫内で蒸らすと、よりふんわり仕上がります。
成功のポイントまとめ
- 生地を作ったら1分以内に加熱開始
- 蒸し器は沸騰してから、強火で蒸す
- 蓋に布巾を巻いて水滴対策
- 新鮮なベーキングパウダーを使用
- 油を少量入れてしっとり仕上げる
アレルギー対応!卵なし・乳なしの米粉蒸しパンレシピ

卵や乳製品にアレルギーがある方向けに、アレルギー対応レシピを紹介します。卵なし、乳なしでも、ふわふわの蒸しパンが作れます。
卵なし・乳なし米粉蒸しパンの材料(カップ4個分)
- 米粉:100g
- ベーキングパウダー:5g(アルミフリー推奨)
- 砂糖:30g
- 豆乳(または水、オーツミルク):120g
- 米油:15g
作り方のポイント
卵なしの場合、生地がやや重くなりやすいので、以下のポイントを押さえましょう。
- 水分量を少し増やす:卵の水分がない分、豆乳を多めに
- しっかり混ぜる:空気を含ませるように泡立て器で混ぜる
- すぐに蒸す:基本レシピ以上に、すぐに加熱することが重要
豆乳の代わりに使えるもの
豆乳以外にも、以下の液体が使えます。アレルギーに応じて選んでください。
- オーツミルク:ほのかな甘みがある
- ライスミルク:米由来で相性が良い
- ココナッツミルク:風味がつく
- 水:最もシンプル、あっさりした味わい
7大アレルゲン不使用の材料選び
7大アレルゲン(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)をすべて避ける場合は、材料の原材料表示をしっかり確認してください。
【米粉】:小麦の混入がないか確認
【ベーキングパウダー】:乳成分・小麦成分の有無
【砂糖】:製造ラインの確認
【油】:アレルゲンの混入がないか
米粉蒸しパンのアレンジレシピ5選
基本の蒸しパンが作れるようになったら、いろいろなアレンジに挑戦してみましょう。
1. ココア蒸しパン
基本の生地にココアパウダー10gを加えるだけで、チョコ風味の蒸しパンに。砂糖を5g増やすと、ほろ苦さとちょうど良いバランスになります。
2. 抹茶蒸しパン
抹茶パウダー5gを加えると、和風の抹茶蒸しパンに。甘納豆をトッピングすると、より本格的な味わいになります。
3. さつまいも蒸しパン
角切りにした蒸しさつまいも50gを生地に混ぜ込みます。自然な甘みが加わり、お子さんのおやつにぴったりです。
4. バナナ蒸しパン
完熟バナナ1本をつぶして生地に混ぜます。バナナの甘みがあるので、砂糖を半分に減らしてもOK。しっとりとした仕上がりになります。
5. チーズ蒸しパン
角切りのプロセスチーズ30gを生地に混ぜ込みます。甘じょっぱい味わいで、朝食にもおすすめです。(乳アレルギーの方は注意)
| アレンジ | 追加材料 | 難易度 |
|---|---|---|
| ココア | ココアパウダー10g | ★☆☆ |
| 抹茶 | 抹茶パウダー5g | ★☆☆ |
| さつまいも | 蒸しさつまいも50g | ★★☆ |
| バナナ | 完熟バナナ1本 | ★☆☆ |
| チーズ | プロセスチーズ30g | ★☆☆ |
米粉蒸しパンの保存方法と美味しく食べるコツ
作った蒸しパンの保存方法と、時間が経っても美味しく食べるコツを紹介します。
常温保存(当日中)
蒸しパンは当日中に食べるのが一番美味しいです。常温で保存する場合は、乾燥を防ぐためにラップで包むか、密閉容器に入れましょう。夏場は傷みやすいので、早めに食べるか冷蔵保存してください。
冷蔵保存(2〜3日)
冷蔵庫で保存する場合は、1個ずつラップで包んで保存します。食べる前に電子レンジで10〜20秒ほど温めると、蒸したてのようなふわふわ食感が戻ります。
冷凍保存(約1ヶ月)
長期保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。1個ずつラップで包み、ジッパー付き袋に入れて冷凍庫へ。約1ヶ月保存できます。
・電子レンジ解凍:ラップをしたまま600Wで30〜40秒
・自然解凍:常温で1〜2時間、その後レンジで軽く温める
・蒸し器で解凍:3〜5分蒸す(最もふわふわに戻る)
硬くなった蒸しパンを復活させる方法
時間が経って硬くなってしまった蒸しパンは、以下の方法で復活させることができます。
- 霧吹きで水をかけてレンジ加熱:表面に軽く水を吹きかけ、ふんわりラップをして10〜15秒加熱
- 蒸し器で蒸す:2〜3分蒸すとしっとり感が戻る
- トースターで焼く:カリカリの新食感に変身
米粉蒸しパンの栄養価と健康面のメリット
米粉蒸しパンは、おやつとしてだけでなく、栄養面でも注目されています。ここでは、米粉蒸しパンの栄養価と健康面でのメリットについて解説します。
米粉蒸しパンの栄養成分
基本の米粉蒸しパン(1個約60g)のおおよその栄養成分です。
| 栄養成分 | 1個あたり目安 |
|---|---|
| エネルギー | 約100〜120kcal |
| 炭水化物 | 約18〜22g |
| たんぱく質 | 約2〜3g |
| 脂質 | 約3〜4g |
※材料や分量によって異なります。砂糖の量を減らしたり、卵なしで作ったりすると、カロリーを抑えることができます。
米粉蒸しパンの健康面でのメリット
米粉蒸しパンには、以下のような健康面でのメリットがあります。
- グルテンフリー:小麦に含まれるグルテンを摂取しないことで、体調が良くなると感じる方もいます
- 消化に優しい:お米由来のでんぷんは消化しやすいと言われています
- 腹持ちが良い:ゆっくり消化されるため、間食の食べ過ぎ防止にも
- 油で揚げない:蒸し調理なので、揚げ菓子よりも油分が少ない
- 手作りで添加物なし:市販品と違い、添加物を使わずに作れる
米粉蒸しパンも食べ過ぎれば糖質の摂りすぎになります。おやつとして適量を楽しむようにしましょう。また、グルテンフリー=ヘルシーではないことも覚えておいてください。
子どものおやつとしての米粉蒸しパン
米粉蒸しパンは、お子さんのおやつとしてもおすすめです。その理由をまとめました。
- 自然な甘み:お米本来のやさしい甘みがある
- 柔らかい食感:小さなお子さんでも食べやすい
- アレルギー対応しやすい:卵なし・乳なしでも作れる
- 手づかみ食べに最適:手が汚れにくい
- 栄養を加えられる:野菜を入れてアレンジできる
米粉蒸しパン作りに必要な道具と材料

米粉蒸しパンを作る前に、必要な道具と材料を確認しておきましょう。
必須の道具
- ボウル:材料を混ぜる用
- 泡立て器またはゴムベラ:生地を混ぜる
- 計量スプーン・計量カップ:正確な計量のため
- デジタルスケール:あるとより正確
- カップ(耐熱):ココット型、シリコンカップ、紙カップなど
加熱用の道具(いずれか1つ)
- 蒸し器:本格的に作りたい方に
- 電子レンジ:手軽に作りたい方に
- フライパン+蓋:蒸し器がなくても代用可能
材料の選び方
- 米粉:製菓用または蒸しパン向けのもの(パン用でもOK)
- ベーキングパウダー:アルミフリーがおすすめ、新鮮なものを使用
- 砂糖:上白糖、きび砂糖、てんさい糖などお好みで
- 油:米油、太白ごま油など風味が少ないもの
- 豆乳:無調整豆乳がおすすめ(調整豆乳でも可)
材料の購入先
米粉蒸しパンの材料は、以下の場所で購入できます。
- スーパー:波里の米粉、ベーキングパウダー、砂糖など基本的なものは揃う
- 製菓材料店:富澤商店、cotta(コッタ)で専門的な材料が手に入る
- ネット通販:Amazon、楽天で幅広い種類から選べる
- 100円ショップ:シリコンカップやベーキングカップが手に入る
米粉蒸しパンに関するよくある質問
米粉蒸しパン作りでよく寄せられる質問にお答えします。
Q. 米粉と薄力粉は同じ分量で置き換えられますか?
米粉と薄力粉では吸水率が異なるため、単純に同じ分量では置き換えられません。一般的に、薄力粉のレシピを米粉に置き換える場合は、水分量を10〜20%減らすか、米粉専用のレシピを使うことをおすすめします。
Q. ベーキングパウダーの代わりに重曹は使えますか?
重曹(ベーキングソーダ)も使えますが、ベーキングパウダーの約1/3の量で使用します。ただし、重曹だけだと独特の苦みが出ることがあるので、酢やレモン汁を少量加えると良いでしょう。初心者の方は、ベーキングパウダーを使うのが無難です。
Q. 砂糖を減らしても大丈夫ですか?
砂糖は甘みだけでなく、しっとり感を出す役割もあります。大幅に減らすとパサパサした仕上がりになることがあります。減らす場合は、基本の分量の70%程度までにとどめるのがおすすめです。
Q. 蒸し器がない場合はどうすればいいですか?
蒸し器がなくても、以下の方法で蒸しパンが作れます。
- 電子レンジ:最も手軽で時短
- フライパン:深めのフライパンに水を入れ、耐熱皿を逆さに置いて台にし、その上にカップを置いて蓋をして蒸す
- 鍋+ザル:鍋にお湯を沸かし、ザルを浮かせて蓋をして蒸す
Q. 子どものおやつに適していますか?
米粉蒸しパンは、お米由来の自然な甘みがあり、グルテンフリーで消化にも優しいため、お子さんのおやつに適しています。砂糖の量を調整したり、野菜を入れたりしてアレンジすると、より健康的なおやつになります。ただし、アレルギーがある場合は、すべての材料を確認してください。
Q. 離乳食にも使えますか?
米粉蒸しパンは、後期の離乳食(9ヶ月頃〜)から与えることができると言われています。砂糖を控えめにし、卵や乳製品のアレルギーチェックが済んでいることを確認してから与えてください。初めて与える場合は、少量から様子を見ながら進めましょう。心配な場合は、小児科医や管理栄養士にご相談ください。
Q. 前日に生地を作っておいて翌朝蒸せますか?
ベーキングパウダーは水分と混ざるとすぐにガスを発生させるため、生地を前日に作っておくことはおすすめしません。翌日には膨らむ力がほとんどなくなっています。時短したい場合は、粉類だけ計量して混ぜておき、液体は当日に加えるようにしましょう。
Q. 蒸しパンの表面にきれいな焼き色をつけるには?
蒸しパンは蒸し調理なので、基本的に焼き色はつきません。見た目を良くしたい場合は、ココアパウダーや抹茶を加えて色をつけたり、トッピングで華やかさを出したりする方法があります。また、蒸した後にトースターで軽く表面を焼くと、少し焼き色がつきます。
Q. おすすめのトッピングは?
米粉蒸しパンに合うトッピングをご紹介します。
- チョコチップ:生地に混ぜ込むか、上に乗せて焼く
- レーズン:自然な甘みをプラス
- さつまいも・かぼちゃ:角切りにして混ぜ込む
- くるみ・アーモンド:刻んで生地に入れる(ナッツアレルギー注意)
- 黒ごま:香ばしさが加わる
- あんこ:生地の中に入れてあんまん風に
米粉蒸しパンと他のグルテンフリーおやつの比較
米粉蒸しパンと他のグルテンフリーおやつを比較してみましょう。それぞれの特徴を知ることで、シーンに合わせたおやつ選びができます。
グルテンフリーおやつの比較表
| おやつ | 特徴 | 調理時間 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 米粉蒸しパン | もちもち、電子レンジで作れる | 約10分 | ★☆☆ |
| 米粉パン | ふわふわ、発酵が必要 | 約2時間 | ★★☆ |
| 米粉クッキー | サクサク、保存が効く | 約30分 | ★☆☆ |
| 米粉ケーキ | しっとり、特別な日向け | 約1時間 | ★★☆ |
| 白玉だんご | もちもち、茹でるだけ | 約15分 | ★☆☆ |
米粉蒸しパンがおすすめなシーン
米粉蒸しパンは、以下のようなシーンで特におすすめです。
- 忙しい朝:前日に作っておいて、朝レンジで温めるだけ
- 子どものおやつ:手づかみ食べしやすく、手が汚れにくい
- お弁当のおやつ:常温でも美味しく、持ち運びしやすい
- 夜食:揚げ物より軽く、罪悪感が少ない
- 急な来客:電子レンジで3分、すぐに出せる
市販の米粉蒸しパンとの違い
スーパーやコンビニでも米粉を使った蒸しパンが販売されていますが、手作りの米粉蒸しパンには以下のようなメリットがあります。
- 添加物なし:市販品に含まれがちな添加物を避けられる
- 甘さの調整:砂糖の量を自分好みに調整できる
- アレルギー対応:卵・乳・ナッツなど、アレルゲンを完全に除去できる
- できたての美味しさ:ふわふわ、もちもちの食感を楽しめる
- コストパフォーマンス:材料費は1個あたり20〜30円程度
ただし、市販品の方が便利な場面もあります。外出先でのおやつや、作る時間がない時は、市販のグルテンフリー蒸しパンを活用するのも良いでしょう。購入時は原材料表示を確認し、小麦粉が使われていないか、製造ラインでの混入がないかをチェックしてください。
「米粉使用」と書いてあっても、小麦粉も混ざっている場合があります。グルテンフリーを徹底したい方は、必ず「小麦不使用」または「グルテンフリー」の表示を確認してください。
まとめ:米粉の蒸しパンで手軽にグルテンフリーおやつを
この記事では、米粉蒸しパンの作り方からコツ、失敗対策、アレンジレシピまで詳しく解説してきました。
- 生地を作ったらすぐに加熱(1分以内が理想)
- 沸騰したお湯で強火で蒸す
- 蓋に布巾を巻いて水滴対策
- 製菓用の米粉を使う
- 電子レンジなら3分で完成
- 卵なし・乳なしでも作れる
- 冷凍保存で約1ヶ月持つ
米粉蒸しパンは、グルテンフリーで小麦アレルギーの方でも安心して食べられ、しかも電子レンジで手軽に作れる優れたおやつです。小さなお子さんから大人まで、みんなで楽しめます。
初めて作る方は、まず基本のレシピで試してみてください。失敗しても、リメイクして美味しく食べられます。何度か作るうちに、自分の好みの食感や甘さがわかってきます。お子さんと一緒に作るのも楽しいですよ。
グルテンフリー生活は、完璧を目指す必要はありません。「今日は米粉蒸しパンにしてみよう」という気軽な気持ちで、少しずつ取り入れてみてください。手作りの温かいおやつが、毎日の食卓をもっと豊かにしてくれるはずです。
最初から完璧を目指さなくて大丈夫。
何度か作るうちに、コツがつかめてきます。
手作りの蒸しパンで、おやつタイムをもっと楽しく。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。
※原材料や製造ラインの状況は商品ごとに異なり、変更される場合もあります。
※アレルギーの程度には個人差がありますので、必ずご自身で最新の成分表示を確認するか、主治医にご相談ください。

コメント